会食をせず、品物(折り詰めやお酒など)を持ち帰ってもらうこともあります。僧侶が出席できないときは、「お膳料」と「お車代」を別に包みます。喪主は招待客にあいさつを喪主や遺族は、招待する側ですから末席に座り、接待します。喪主は会食の前にあいさつをします。葬儀が無事に終わったことへの感謝の気持ちを伝え、ゆっくりくつろいでいただきたい旨を述べます。近親者に「献杯」の音頭をとってもらうこともあります。不祝儀の場合は、「乾杯」ではなく、故人に捧げる意味で「献杯」といいます。神式では、「帰家祭」の後葬儀の世話役、近隣の人、近親者を招いて、飲食でもてなす「直会」を開きます。キリスト教式でも軽食や茶果などで世話になった人をもてなします。
親へのあいさつは、まず男性側から女性側の親へ行うのが一般的。日時は女性から親に伝えてもらいます。ただ、あまり堅苦しくならないよう自宅で食事でも、という形をとってもらいましょう。場所は女性の家というのが最適で、ホテルなどを設定すると余計な緊張につつまれるもの。多分初めての訪問ではないはずですから、勝手知ったる彼女の自宅が場所として適当ということになります。あいさつの内容は、ひと昔前でしたら「お嬢さんを是非いただきたい……」が定番でしたが、これは、まるで女性をもの扱いしているようで女性の親からすればいいものではありません。最近ではもっとストレートに「この度、私たちは結婚を決意致しました。今日は是非お許しいただきたく、そのご報告にまいりました」という言い方が主流です。2人そろって正座して親へ申し述べましょう。2人で新しい家庭を築くという決意のもとに素直な表現であいさつをするのが決め手です。
自社の社員と相手社員の初顔合わせ、いつも自分が訪問している営業先の人に、上司を同行して紹介するなどという機会がときにはあります。こんなときは、どちらを先に紹介していますか。初対面の二者を引き合わせるときの順序には、原則があります。紹介では、まず先に下位の人を上位の人に紹介し、そのあとに上位の人を下位の人に紹介するのが大原則です。外部の相手に自社の人を紹介するときは、自社の人は外部の人に対して下位の人となりますから、先に紹介します。ですから、同行者をともなって訪問した場合は、「私どもの課に新しく入った○○です」と、先に同行者を紹介します。たとえ同行者が自分の上司であったとしても、「当社の営業部長の○○です」と、先に紹介します。このとき、自社の人には「部長の○○です」などのように、名前に「さん」や「役職名」など敬称はつけず、呼び捨てにします。たとえそれが社長であろうとも、「社長の古川です」というように呼び捨てにします。「○○部長です」「○○社長です」と言わないようにしましょう。一方、他社の人は「部長の○○様です」と、役職、名前に[様]をつけて紹介します。紹介のときは、するほうもされるほうも全員立ち上がります。テーブルなどをはさまないスペースで、お互いに正面を向いて向かい合います。紹介する人は、双方の中間に立ちます。「こちら、○○です」と言うときは、手の平の先をその人に向けて紹介します。