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現役合格は強運、一浪で人なみ

一昔まえは、「現役合格は強運、一浪で人なみ」などといわれたくらい、大学入試では浪人が通常化していました。単純に考えれば、中間、期末といった定期テストも、さまざまな学校行事もなく、一日中を受験勉強に費やせる浪人生か圧倒的に有利なハズです。ところが、近年、浪人生に対して、現役生の合格串が確実に上がりつつあります。受験生全体のボリュームが少なくなっていることは、前でも述べましたが、とうぜんこの影響もありましょう。すなわち、浪人生自体が少なくなりつつあるのです。また、中高一貫教育の私立高校(一部の国立高校も)の受験指導の成果から、これらの高校から大量に現役合格者がでてきていることも影響していましょう。しかし、それだけではありません。入試問題傾向の変化も影響していると考えられます。現役生と浪人生で差のつく問題が減少しつつあるのです。たとえば、単純に細かな知識を問う問題なら、時間的に余裕のある浪人生のほうが圧倒的に有利です。私立大学の文系などで、依然として浪人生比率が高い大学が多いのはこのためです。

高校で習う英文法

高校で習う英文法を出題するのは、これは完全に指導要領を逸脱しているが少数派であり、教科書で習わない単語や熟語に関しては、これを「学習指導要領を逸脱した」と言えるかどうかは、主観的な判断に近いだろう。また、二十題の出題のうち、たった一題難問があっても、90%の中に含まれてしまう。私か調べた範囲(首都圏の私立)では、教科書の内容以外から出題されている学校は数%にすぎなかった。また難問(教科書レベルより難しい問題)と言われているものも、97年度の数学を調べた限りでは、多く見つもっても出題全体の10%程度であった。「やはり高校入試問題の90%近くは教科書中心の勉強をしていれば解ける」と言ってよい(ただし有名私立高校は除く。文部省にも悪気はなかったのだろうが、世間の誤解を受けるようなデータの発表は、もっと慎重にやってもらいたいものだ。

二月に入ると、大学入試が本番を迎える

二月に入ると、大学入試が本番を迎える。私学を皮切りに、三月の国公立二次試験まで受験月間となる。最終の志望校選択の決断を迫られている人も多いと思います。ここ数年、大学受験における一人当たりの受験校数は減少傾向にあります。ひと昔前は五〜六校受験は当たり前。十校を超える受験生も少なくありませんでした。現在は少子化や受験料値上がりなど経済的な事情もあってか、五校以上を受験する人は目立って減ってきました。しかし私は、最低でも五校。経済的に許されるならば十校前後受けた方がよい、との考え方を持っています。無論、「下手な鉄砲……」などとは毛頭考えていません。受験回数を増やしても、学力が伴っていなければ無駄な行為だけですから。あえて数多い受験を勧める理由はなぜか、と問われれば、実際を体験することで、本番(志望校)に向けた試験に強い学力を飛躍的に伸ばすことができるからです。受験を増やせば、学力が伸びると短絡的に受け止められては困ります。要は、試験から戻ったら直ちに出題の答え合わせを行い、正答できなかった問題は、間違った理由を徹底究明し、重点的に参考書や問題集を手がかりに、関連問題を片っ端からこなしていく。この確認作業こそが大切で、数多く繰り返すことが受験に向けた実力アップに役立つのです。


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